1964 VOLKS WAGEN TYPE-2 DELUXE 21WINDOW BUS







”自走700kmオーバーの旅” そして ”〜Blues根性旅情編〜”  彼との出会いはきっと偶然ではないよね...

それはREALをオープンさせた年の10月のこと。 熱烈なBluesファンであったボクは、見飽きてしまったVIDEOを某オークションにいくつか出品してみようと試みた時、その中の一本にとてつもないお金をつぎ込んでくる人がいたのです。発売価格の3倍!これはこれは嬉しい反面、申し訳なく思ったり。 取り引きが無事に終了し、自分のBluesの想いと感謝をmailに添えて送信したのであります... 普通ならそこで終了。 でもボクらは全く違う方向へ。Blues、Blues、Blues三昧、それに付け沿えギターの話で、挙句メルトモといった間柄に発展をしていったのです。彼はその一年後にはエリート・サラリーマンとお別れし”ダッサラ”で京都の昔ながらの町屋を独自で見事改装!念願の”京町屋の箱型ギターショップ”をオープンさせてしまったのです!関西人ならではの”ドンと来なはれ!”という精神はホント素晴らしいと思います。それからは、互いに商いにおいても刺激し刺激され、3年の月日が経とうとしていたのですが...

いつものように”まいどー”って感じのmailの中心は”ワーゲンに乗りたい・ワーゲンでもバスやで・窓は多い方がええなぁ・あ、前は空く方がええですやん・バスでギターの買い取りなんて、かっこええんちゃいますか?・よめはん?あんたの勝手にしぃや!ゆぅ〜とります・かましません・” こういう感じでボクにアプローチが来たのです。いや〜でもここは福岡ですよ、なにかあった時にすぐ診れないし、まして京都にはワーゲン専門ショップも沢山あるし... 了承するまでには時間も掛かったような気がします。 え〜ココで少し... 彼とのやり取りはこの3年間全てmailのみ。顔も見たことがなければ、声も聞いたことがないのでありました。こんな流れでありながらREALで車を買いたいなどと言ってくれる彼... そうそう電話をしてみよう! う〜ん、でもなんか恥ずかしいし、変な緊張感が漂ってくる... でも、こういう機会にと早速呼び出しをしてみる... ”ハイィー、ライトニンですぅ〜” 彼の声はジョニー・ギターか??と思わせるような(わからない人、スミマセン...)甲高い声。お互いがなんだか嬉しくて笑ってました。物凄い笑ってたような.. 中学以来の友と話しているような、なんとも懐かしい感じの変な会話でした。
mailから電話への発展、そして早速本格的なクルマ選びの幕開けとなったのです。 ただ... 無いんです、カレの希望は。 持っている業者さま、そしてNETを通して探し出した車輌も数知れず。アメリカへ頻繁に飛んでいるShopさんも、21〜23枚はもうアメリカに存在していないと言われているくらいでして。国内に存在するものの殆どが、両極端で中間がない。飛びぬけた札束か覚悟がいる素材か... 本当に厳しい選択ですが、妥協できるところがあればと、カレに相談を持ちかけます。 ”いや〜...そう思いますねんけどぉなぁ... やっぱ窓の数は多い方がええですな〜。え?ボロ?ボロえ〜ですやん!味が出てえ〜んちゃいます??まったく気にならしませんでっせ〜。最近、夜も寝れませんねん。しかも夢にでてきよりますねん..."     
・・・・・・・・ と、こうきます。 やっぱな〜...
ボクも味わい深いワーゲンに魅力を感じるオトコです!が、しかしながらボロッボロを売るのは、お互いの信頼関係がよほど成立している間でないと、無理なのです。普通に無理なのです...バスとなると、程度がソコソコでもビックリする費用がかかるし... あ〜どっかに縁が転がってないかなぁ〜と時間ばかりが過ぎてゆく毎日でありました。

ふとそんな最中、あったんですよね〜21ウィンドウのデラックス。比較的綺麗で、程よい味わいがある。ボク自身がまずグッとくれば、カレもきっと納得してくれる... しかもこの目で見れることができる近所、それがどんなに安心できたことか... 早速、縁あった画像と説明を加え、即答!即購入の方向になりました。あ〜安堵感です。ひとまずその日はゆっくり寝れる...
要望どおり、フロントにフレッシュなサファリウィンドウ、安心安全フロントディスクKITを装備し、TOPの張替えなども行いました。何分遠方で、すぐに足を運ぶことができないので予算もギリギリまで使って、ブレーキ、足回りは勿論のこと、する必要の無かったENGINEもオーバーホールまで施して、見事完成をいたしました。サファリを付けたことによって、開閉するときに邪魔になるアンテナ...よく見られるのは強引に曲げているもの。なんとか出来ないものかと思い、ショートタイプに加工したのは、なかなかいい感じになったと思います。勿論ラジオもしっかり受信します... 夏に向けての小型扇風機もカレの奥さまとチビッコへのささやかな気持ちです。

さてこれから納車です。
前々からの打ち合わせで、自走で京都の街まで行くことを決めていましたので、予定日間近にカレへ連絡。
”いよいよですね〜、あのバスがウチに来るなんて夢のようです。どないでしょう?とりあえず前日にREALへ行って、過酷な自走大移動に参加させてくれへんでっしゃろ〜か?これからのこともあるさかいに、達成できれば自覚と自信がつく思いますが〜” ちょっと考えましたが、OK!!今後のことを考えると、それが一番だし、会って今までのことなどいろいろ話も積もるはず。なんだか楽しくなりそうです...
2月の終日、寒さもまだ厳しい日に福岡空港にバスを乗り付けます。待ち合わせて、あたりを見回すとやや遠くから手を振って走ってきたカレ。もう、お互いずっと笑っていました。ひたすら笑って握手して、バスの話を織り交ぜながらREALへ足を運んだのです。”いや〜え〜ですね〜、サイコーちゃいます?このバスほんまにオレのですか〜?いや〜たまらんですね〜” もう長い時間を掛けて仕上げたなかで、一番嬉しい瞬間がココにあります。 少し残っていた手直しをしながらREALの寒い作業場でまた喋る...きっとお互いがいろんな嬉しさで言葉が切れるはずもなく、ひたすら... 手が落ち着いてREALの2ndフロアで一息ついて、今度はBLUES、ギター、バス、BLUES、ギター、バス。何度も何度も話は廻る... 出発の予定は早朝。ちょっとは寝ようかという気も起こりません。小腹が空いてきたので、博多のラーメンを食べに行ったその時、”ビールのみまひょか??”と彼は言う。う〜ん...飲みたい、がしかしカレの理性をしっかりホールド... 折角博多に来てもらったし、ゆっくりしたいのはヤマヤマなんですが、これからの大移動を考えると... それでボクの自宅で!ということになりました。ボクは兼ねてから”ビザール・ギター”が大好きで、自宅に眠るギターを出してきてプロの目で診てもらったりBLUESの映像をみたりで、どうやらこの興奮した夜は収まりがつきそうに無い... ”あのっすね〜、もうこの勢いで出ちゃいましょうか!!” ”そやなぁ〜、寝るのもったいないきーがしますね〜、いきましょか!?”

深夜の1時を超えたところでの決断でした。 後から考えても、この判断は間違ってなかったと思います...
福岡から京都まで。これから先のことに不安もなく、まるで近所のコンビニへ出かけるような二人。福岡インターから高速に乗り、いよいよ大移動の始まりです。マイル表示のメーターを見ながら、”今どのくらいですかぁ〜” 多分100km走行。カレの持ってきてくれたカセットを聴きながら、再びBluesのお話に盛り上がり。話とは無限に広がるもんだな〜と思う。小学校に流行った歌謡曲から、一番初めに買ったレコード。バンドで演った曲や好きなギター弾き。反れに反れまくりの幼少時代の話から、思い出話。まだ知らない背景を伝えあったり...お互い面識がなかった間柄とはとても思えないし、ましてや同窓会のような狭いところの盛り上がりとは全く違う...なんだか不思議な時間でした。山口〜広島を越えたあたりから少し空が明るくなってきて、このあたりから標高も高くなってきます。話もピッタリと止まってきます。どうやら辺り一面に雪が掻き出されているのを見て、緊張がはしります... まだまだ先は遠いので、雪が見られなくなったところあたりで初めてエンジンを休めることにしました。気持ちいい朝にラグトップを全開にし、何故かアイスを食べながら、2人してボーっとしたり... 出発する前にエンジンをチェック!う〜ん、なんともなくキリッとしている。京都まで半分も来ていないところではありましたが、これだと無事に辿り着けそうだな。 ガソリンを再度補充し、再び出発!!  と、ところがなにかオカシイ... カレもそれに気づいているはずなのに、なにも言わない。
そう、バスに問題があるのではなく、ボクに問題が発生しているのです。眠気??いや、まだまだ全然! 実は、声。声が出ていない... 全然出ないんじゃなくって、枯れてしまっていて、はっきりとしていない。モ・モリシンイチ... いや、モンタか... カツラギ・ユキ...ぜんぶ古い... どうでもいいですが、前の日からの喋り過ぎに加え、寝不足とタバコ。これによって、バスどころか我が声帯がやられてしまったのです。それでも関西人強し!!気を使うことは無い。これが気持ちいい!変に気を使う仲であれば、きっととっくに無言のドライブになっていたはずですから...お互いまた喋りに喋り、あっという間に兵庫〜大阪とノドのことなどモノともせず、デラックスなバスは軽快に走ってくれているのです。そして到着2時間前あたりから”そろそろ運転してみますか??” ”そうですねぇ、じゃ乗ってみましょか!” 早速交代し、最初は恐る恐るの運転で、”タバコ吸えへんですね〜”などと言っていたのに、終盤に差し掛かるに連れてタバコ・プカプカ、120km走行をする程、カレは見事に乗りこなしことが出来るようになったのです... ”もう、らくちんですよぉ〜・タバコ吸えますやん・いや〜念願やったのが現実となるとは思いもしませんでした・これボクのバスでっしゃろ〜、たまりませんね〜・コ〜フンしますね〜” などと歓喜の連発、ボクはシワガレ声で、それに応える。ホントに最高の気分でした。さぁ!あとわずか!!京都の旗は目の前! スピードとテンションは上がります!
それから30分後に無事に京都に到着です!時計は午後1時をまわり12時間、約12時間の大移動。出迎えて一日も過ぎていない間に、バスは風情ある街に辿りついたのであります... そして2人とも一睡もせず...

達成感と疲労、そして安堵漂う中、楽しみにしていた京都の町屋。そしてLightnin'! そこに新しく加わった21ウィンドウ・バス。もう圧巻されるほど、溶け込んだ風景は元々前からあったかのようでした。まったくの”ノー・トラブル” なによりも耐久性をしっかりテストできたこの大移動で、デラックスなバスを安心して乗っていける自信は、しっかりともてたはずです... くたくたになったのは、むしろボクラの方であり、話した言葉や風景をもお互い思い出せなくっなっていて...ひたすら笑う...変なハイテンション。

京都に着いた2人は空腹を忘れ、ボクはLightnin'の所狭しと並ぶ箱型ギターに夢中、そしてオーナーであるカレはいろいろな紹介と説明をしてくれました。Blues、一言ではいえない素晴らしい音と、そして映像。それを奏でるワクワクする機に囲まれ、これからはバスもいる。そんなカレの環境、ホント最高でした...
今日を急いだ作業、その一つには翌日に迎えるカレの誕生日にありました。お祝いのケーキを分けていただいたキレイな奥さま、そしてバスを本人以上に心して待っていてくれたカワイイ・カワイイお嬢さんと共に、思い出になる一日を共に過ごせたことを、心から感謝しています!
Lightnin'栗田さん!どうも有難うございました!!そして、Bluesに教わった精神、この日をこれからも大切にしていきましょうねっ!!


                               
Lightnin'の栗田さんからのmailより...
Real 宮本さま

いやぁ〜!ホントに長旅お疲れさまでした!

せっかく京都まで来られたのに全然来た気がしなかったでしょ。ライトニンまで来て下さって楽し過ぎて昼ごはんを食べるのも忘れてしまいましたね。京都らしいところも全然行けなかったし少し残念でしたが、それはまた今度に取っておきましょう。

今日は仕事にならなかったんじゃないですか?あの日私は夜10時頃には溜まったメールの返事さえも書けなくなってきたので、チビを風呂に入れるパワーもなく眠ってしまいました。今日の朝10時まで12時間眠り続けましたよ。
今日は銀行まで乗って行きましたよ。街の人々の視線が痛かったです。銀行の駐車場のおっちゃんもビビってました。
あさってにはちょっと遠方までアンプの配達があります。ああ!楽しみ!配達に行くことすらワクワクしますね!

ようやく宮本さんの顔も見れたし、生のRealを堪能できたし、もう最高の旅でした!こんな刺激的な出来事はホント久しぶりでした!お互い顔を知らない間柄でしたが、長いつきあいだっただけに初めて会った気もしなくて全然気も遣わなかったですね。もうしばらく会えないと思うと寂しいですね。でも私はTボーンのようにそばで見つめていますよ。

夢のような時間も嵐のように過ぎて、さあ!お互い仕事ですね!頑張りましょう!何かあっても無かってもまた電話しますね!

ありがとうございました!


 ” Lightnin' ” ホームページもご覧くださいね〜! 詳しくは →  http://earth.endless.ne.jp/users/lightnin/
 

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