2009/02/28

鉄兄のメキシコ...


新車から17年のワン・オーナー。
外観の疲れとは裏腹に、とても好調を維持しているこのビートル。
そして今回、8回目の車検にいよいよ入ることになりました。

じぃ〜っと、ボディーを眺めます。
ドイツ産とメキシコ産のクォリティー、様々な言葉も飛び交う中、
このクルマは”年中野ざらし”の状況でも、腐食という恩恵を殆ど
享けていないことを考えれば、メキシコ産はとても素敵です...

このメキシコにもっともっと乗っていくために必要なこと。
鉄兄はその術をボクに託して、
そして、ワーゲンに憧れた頃が甦ります...

「学生時代にね、街を走っているキイロのビートルがね...」



マルサンの”エーテツ号”を借りて...

そう、鉄兄が最初に心を奪われたのはキイロのビートル。
確か、その頃は街中にビートルはよく走っていたはず。
全盛期とも言われている80年代。
”ビートルを3台観ると...”などと流行れば、
裏手では”口裂けオンナ”が恐怖を罵っていたりしたころ。

「いいなーって、思ったんですよねー、ビートルに乗ろうってね..」

表情が輝いていました。

外側だけ、同じ色にほんとは塗る予定もあったけど...
思い切って、その憧れを手にして、ずっとこのメキシコに乗る。
想像するだけで、心臓は踊る...
「キイロ、キイロでいきましょう!」



鉄兄のキイロのメキシコ。

鉄兄は言います...
「最後のね、あのー、観に来た日ね。
あの日の夜はねー、寝れなかったんですよ.. 朝まで。
その日いちにちはきつかったけどね、あんな気持ちは久しぶりで」

ものすごく嬉しかった。

人がこんな気持ちになる仕事をしていること。
思わず、彼と両手で握手をしていました。

「さっそくね、週末はお披露目。
みんな否定的だったけどねー。
どんな顔するのか、ほんと楽しみなんだよねー」

沖縄が大好きで、毎年櫛田さまで山を担ぐ鉄兄。
いろんなことを教えてくれる、兄貴のキイロのメキシコ...